2021年新型でフルモデルチェンジをうけてアップグレードしたX-ADVと、期間限定カラー追加のADV150! スペックや機能性、走りの違いなど両車の魅力をくらべてみました。
ホンダのADV150とX-ADVはATスポーツ&アドベンチャーバイクとして、個性的で斬新なスタイルが特徴的です。
750ccのX-ADVは、NC750シリーズのエンジンをベースとした水冷2気筒エンジンにDCTを搭載、その弟分的存在になる150ccのADV150は、PCX150同系のeSPエンジンを搭載しています。
どちらも排気量の差はあるもののパワフルな加速性を得意とし、日常の街乗りから高速道路、峠や林道のラフ路面もこなせる走破性をもち合わせており、スクーターの枠をこえた快適なロングツーリングを楽しめるのが魅力です。
そこで今回は、2021年モデルでフルモデルチェンジを受けてアップグレードしたX-ADVと、スポーティな期間限定カラーを設定したADV150のそれぞれの特徴や違いなど、個人的見解も含みますが比較してみました。
この記事を書いている私はバイク歴20年ほど。
乗り継いだバイクは9台になるそこそこのバイク乗りです。
※3分ほどで記事は読み終わります。
3分後にはADV150とX-ADVのちがいがわかるはずです。
2021 ADV150 & X-ADV カラーとスタイリング
ADV150 & X-ADV カラー
*ADV150
ロスホワイト 新色 (期間限定カラー)
引用元: Honda The Power of Dreams URL https://www.honda.co.jp/motor/?from=navi_header
左からゲイエティーレッド, マットメテオライトブラウンメタリック,
マットガンパウダーブラックメタリック 継続色
*X-ADV
左からパールディープマッドグレー, グラファイトブラック 新色
引用元: Honda The Power of Dreams URL https://www.honda.co.jp/motor/?from=navi_header
ADV150とX-ADVのカラーの違いは?
ADV150は、受注期間限定カラーとして新色のロスホワイトを設定。
継続色のゲイエティーレッドとともにストライプがADVらしいスポーティーな印象の2カラーに、落ち着きのあるブラウンメタリックとブラックメタリックを合わせて全4色展開となっています。
X-ADVは従来モデルのレッドがなくなり、グレーとブラックの全2色展開。
シンプルですっきりとしたカラーリング、都会の街でも映えるスタイリッシュな印象です。
ADV150 & X-ADV スタイリング
左ADV150 & 右X-ADV
ADV150とX-ADVのスタイリングの違いは?
ADV150は、X-ADVとくらべると車高が高い印象で、カウル形状と車幅もコンパクトなイメージにみえます。
機能部品を車体センターにレイアウトすることで、軽快さとタフさを両立し洗練されたスタイリングになっています。
X-ADVは新設計のパネル採用で、エッジの効いたメカニカルな面構成のカウルを中心に、シャープでアグレッシブな印象です。
前後方向の凝縮感が強調された車格と長めに設定したサスペンションで、アクティブで迫力のあるスタイリングです。
2021 ADV150 & X-ADV 発売日
*ADV150 (2021期間限定カラー)
発売日:2021年7月22日 (受注期間:2021年6月11日~8月31日)
継続色[発売日:2020年2月14日]
*X-ADV
発売日:2021年3月25日
2021 ADV150 & X-ADV 価格
*ADV150
価格:451,000円(税込)
*X-ADV
価格:1,320,000円(税込)
2021 ADV150 & X-ADV スペック
車種名 (型式) | ADV150 (2BK-KF38) | X-ADV (8BL-RH10) |
発売年月 | 2021.7.(限定カラー) 2020.2.(継続色) | 2021.3. |
仕様 | 国内 | 国内 |
全長×全幅×全高(mm) | 1,960x760x1,150 | 2,200×940×1,340 |
軸間距離(mm) | 1,325 | 1,580 |
最低地上高(mm) | 165 | 135 |
シ-ト高(mm) | 795 | 790 |
車両重量(kg) | 134 | 236 |
乗車定員(名) | 2 | 2 |
エンジン型式・種類 | 水冷4ストローク OHC単気筒 | 水冷4ストロークOHC 4バルブ直列2気筒 |
総排気量(cm³) | 149 | 745 |
ボア x ストローク(mm) | 57.3×57.9 | 77.0×80.0 |
最高出力 | 11kW[15PS]/8,500rpm | 43kW[58PS]/6,750rpm |
最大トルク | 14N・m[1.4kgf・m]/6,500rpm | 69N・m[7.0kgf・m]/4,750rpm |
始動方式 | セルフ式 | セルフ式 |
点火装置形式 | フルトランジスタ式 | フルトランジスタ式 |
燃料タンク容量(L) | 8.0 | 13 |
変速機形式 | 無段変速式 Vマチック | 電子式6段自動変速(DCT) |
タイヤ 前 | 110/80-14M/C 53P | 120/70R17M/C 58H |
タイヤ 後 | 130/70-13M/C 57P | 160/60R15M/C 67H |
ブレーキ形式 前 | 油圧式ディスク | 油圧式ダブルディスク |
ブレーキ形式 後 | 油圧式ディスク | 油圧式ディスク |
フレーム形式 | ダブルクレードル | ダイヤモンド |
燃費 (WMTCモード値) | 44.1km/L | 27.7km/L |
燃費 (60km/h定地燃費値) | 54.5km/L (2名乗車時) | 42.5km/L (2名乗車時) |
2021 ADV150 & X-ADV 気になる部分
フロント部分とライト類
*ライト類
ADV150は、アドベンチャーらしく戦闘的に鋭く光る2灯のヘッドライト、テールランプ、ウィンカーはすべてLEDを採用。
テールランプの内側に浮かび上がる”X”の文字が、クロスオーバーコンセプトを強調しています。
X-ADVもヘッドライト、ウィンカーやテールランプ、すべての灯火器はLEDです。
白色点灯のデイタイムランニングライトが採用されたヘッドライトが特徴的。
テールランプとともに先進性のあるデザインと明るさ、視認性・被視認性が十分に確保されています。
*ウィンドスクリーン
ADV150は、71mm幅で”LOW”と”HIGH”の2段切替ができる可動式スクリーン。
気持ち良く風を感じながら走行したいときは”ローポジション”で、胸元に風を感じる高さになります。
風が強いときや寒いときは”ハイポジション”に設定すると、ローポジション時よりも安定したハンドリングになります。
X-ADVの新形状のリンク式ウィンドスクリーンは、手動で5段階に調整可能。
高さと同時に角度の変更ができます。
工具不要なので、その時の状況に合わせて好みの位置に簡単に調整可能なのが便利です。
メーターとハンドルまわり
*ハンドルまわり
ADV150とX-ADVは幅広のテーパーハンドルを採用。
ダイレクトな路面接地感と軽快なハンドリング性を発揮し、ラフ路面のオフロード走行でのハンドリングにも対応しています。
両車とも急ブレーキ時にいち早く後続車に伝える、エマージェンシーストップシグナルを備えています。
ADV150のハンドルまわりの特徴
ハンドルの切れ角が40°と大きく(X-ADVは35°)、切り返しがイージーにできます。
ADV150はX-ADVよりも小回りが得意なため、取り回しが良好です。
右スイッチボックスにはアイドリングストップを配し、信号待ちなど停車時の燃料消費、騒音、排出ガスを抑え、燃費向上と環境性能に貢献しています。
X-ADVのハンドルまわりの特徴
風雨や飛び石などからガードしてくれるナックルガードと、寒いときには便利なグリップヒーターを標準装備。
左スイッチボックスには、ホーンボタンの上にスロットルバイワイヤによる“ライディングモード”スイッチを配しています。
両車のライディングポジションはアップライトで、前方の見通しがよく視界は良好!
足元の自由度も高く、快適なポジショニングが取れるのがADV150とX-ADVのポジティブポイントです。
*メーター
ADV150の多機能のデジタル表示メーターは、スピードメーターをセンターに、オイル交換インジケーター、オド・トリップ、日付、時計、燃料計などを液晶パネルで表示しています。
パネルとは別にウィンカーやアイドリングストップ、ABSなどを表示するセパレートメーターを下部に設け、多くの情報を見やすく表示します。
X-ADVは5インチのカラーTFTディスプレイのメーターを採用しています。
機能と情報別にエリアを分けて表示し、タコメーターとスピードメーターの表示を4パターンから選択可能になっています。
*スマートキーシステム
ADV150とX-ADVは携帯しているだけで、キーのONとシート、給油口の開閉操作が行えるスマートキーシステムを採用しています。
シート下トランク&収納スペース
ADV150のシート下トランクは27Lの容量を確保し、フルフェイスヘルメットと小物、ツーリングで必要な荷物も入る収納力があります。
そのほか2Lの容量のフロントインナーボックスを装備、中にはスマートフォンを充電できるDCソケットが設けられています。
X-ADVのシート下トランクは、従来モデルよりも1Lアップの22Lの容量です。
ADV150より5L少ないですが、フルフェイスヘルメットを1個収納可能です。
トランク内には荷物の確認に便利なラゲッジライト、Type-C USBソケットの新採用、ETC2.0車載器を標準装備。
そのほかフロント右側には、手袋などの小物を収納できるフロントポケットを装備しています。
(*両車ともヘルメットの大きさや形状によっては、収まらないこともあるので事前にチェックは必要です。)
両車ともリアシートとグラブバーがフラットなため、シートバックが積みやすいです!
エンジン&フレーム
ADV150のフレームはダブルクレードルの採用で、軽さと安定感のあるコントロール性が重視されています。
ロングサスペンションの足まわりと快適な乗り心地を両立するよう、最適な剛性バランスが図られています。
X-ADVのフレームは、新設計のダイヤモンドフレームが採用されています。
フレーム単体で約1kgの軽量化を実現し、スチールの粘り強さにより軽快で安心感のある走行に貢献しています。
ADV150のエンジンの特徴
149㎤ 水冷4ストロークOHC単気筒の環境性能や日常での扱いやすさにこだわったeSPエンジンを搭載。
低・中回転域での力強いトルクとスムーズな加速性を発揮します。
エンジンスタートからパワフルな加速性で中速域での快適性が高く、デイリーユースでも満足ができる走りを楽しめます。
X-ADVのエンジンの特徴
745cm³水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒エンジンは令和2年排出ガス規制(ユーロ5)に適合しています。
エンジンの軽量化、吸気系のレイアウトの最適化などによりリニアなスロットルレスポンスを発揮し、安定した燃焼効率を実現します。
従来モデルよりもトルク・加速性能がパワーアップされ、日常の街乗りでの扱いやすさとともに、高回転域へのパワフルな加速性を発揮するスポーティな走りまで、全回転域で快適な走行を楽しめます。
X-ADVはスムーズにシフトアップ・ダウンをしてくれるDCTを搭載しているため、シーンに合わせたライディングモードの選択でさらに安心感と快適性が高まっています。
足まわり
*サスペンション
ADV150は、130mmのロングストロークのフロントサスペンション、リアサスペンションには120mmのストロークのリザーバータンク付ダンパーを採用。
安定した減衰力を発揮し、ラフな路面状況や高速巡航でも快適な乗り心地と優れたハンドル操作性を実現します。
X-ADVのサスペンションは、Φ41mmの減衰力調整式倒立フロントフォークを採用し、リアにはプロリンク式の軽量なモノサスペンションを装備し、前後ともプリロード調整可能です。
*ホイールとタイヤ
両車ともチューブレスのブロックパターンタイヤを装備。
ADV150はフロント14インチ、リア13インチの組み合わせで、ホイールはフロント12本、リア10本スポークを採用しています。
路面情報がライダーにダイレクトに伝わりリニアなハンドリング性を発揮し、荒れた路面での走破性と安定性に貢献しています。
X-ADVは、フロントに17インチ、リアには15インチの大径アルミ製のスポークホイールを採用。
アドベンチャーテイストの走破性の高い足まわりになっています。
*ブレーキ
ADV150のブレーキは、前Φ240mm、後Φ220mmのウェーブディスクを採用し、ABSはフロントのみが作動する1チャンネルABSを装備しています。
X-ADVのブレーキは、フロントにダブルディスクと対向4ポッドのラジアルマウントブレーキキャリパーの組み合わせとABSを標準装備し、十分な制動性を発揮します。
2021 ADV150 & X-ADV の魅力は?
ADV150は、切り返しや小回りが得意なハンドル特性です。街乗りでのキビキビとした走りと扱いやすさ、高速道路をつかった遠乗りでも伸びやかで安定した走りを可能にし、ロングツーリングまで難なくこなせます。
同クラスのスクーターよりもバイク感を楽しめて、アドベンチャースタイルを手軽に楽しめるのが魅力です。
X-ADVは車体バランスが良好で、パワフルな加速性と環境性・燃費の良さも両立する新エンジンにライディングモード、DCTを搭載し、各装備も最新なものへとアップグレードされています。
排気量の差はありますが、ADV150とは違うゆとりと、長旅でのさまざまな路面状況にも対応できる高い安心感と快適性をもち合わせているのが魅力です。
2021 ADV150 & X-ADV 足つき
ADV150 足つき
通勤快速ADV150ー!
— はちよ/crosscub110 (@hachi_rider) February 18, 2020
ちょいと跨りましたが足つき良好!
(身長160cm)
その気になればロングツーリングいけそう🛵💨 pic.twitter.com/L0Q3dlZSQM
身長:176㎝ 体重:62㎏国内発売の期待も高まる「ADV150」足つき性とサイズ感をチェック https://t.co/RuDIicL6QZ
— バイカーズリンク (@reboysmoto) October 20, 2019
PCX150と同系統の「eSP」エンジンで14.5PSを発揮。反転表示液晶メーターやスマートキー、28L容量のトランクスペース、ショーワ製リアショックなど、どんな走りを見せてくれるかにも注目(webオートバイより) pic.twitter.com/pCslDq3rfN
👆SNSでのADV150の足つき情報になります。シート高は795mmです。
X-ADV 足つき
X ADVとの残り少ない時間を楽しんでます✌️
— さすライダー@日本とAUS走破 (@SasuRider0420) October 16, 2020
ちなみに身長173cm、股下84cmの足つきがこちらです(両足ベタ)#レンタル819 pic.twitter.com/3LQySpPzl9
HONDA試乗会インプレ X-ADV編
— めそ (@nepon954) June 23, 2019
出たわね謎スクーター。公式がオフスクで推してるけどどうなん?
答えとしてはそのとおり。実質アフリカスクーター!トルクモリモリDCTはどこまでも行けるゾ
ニーグリップできないのはご愛敬、足つき悪いのもご愛敬
途中からモデルに♀を採用したから飽きないっしょ? pic.twitter.com/CyMvF5rmDw
👆SNSでのX-ADVの足つき情報になります。シート高は790mmです。
2021 ADV150 & X-ADV 燃費
ADV150 燃費
燃費はWMTCモード値で44.1㎞/Lになり、タンク容量は8.0Lになります。
航続距離をWMTCモード値で単純計算すると、ADV150の航続距離は352.8㎞になります。
X-ADV 燃費
燃費はWMTCモード値で27.7㎞/Lになり、タンク容量は13Lになります。
航続距離をWMTCモード値で単純計算すると、X-ADVの航続距離は360.1㎞になります。
両車とも普段使いやツーリングまで十分な燃費ですが、排気量の小さいADV150の方が燃費がよく、タンク容量はX-ADVより少ないですが、渡航距離は同じぐらいです。
2021 ADV150 & X-ADV 最高速度
ADV150 最高速度
最高速度(サーキット)はメーター読みで116㎞/h(動画再生から3分00秒付近)ぐらいになります。実速度は106㎞/hです。参考程度にご覧ください。
X-ADV 最高速度
海外動画ですが、最高速度はメータ読みで194㎞/hぐらいです。動画開始から1分17秒付近で到達しています。
参考程度にご覧ください。
2021 ADV150 & X-ADV 中古情報
ADV150 中古情報
中古は2020~2021年モデルの走行距離5000㎞以内で総支払額38~50万ぐらいです。
現時点の最安値は2020年モデル、走行距離4679㎞で37.99万円(2021.6月 グーバイクさんでの検索情報です)
新車だと451,000円(税込)+αです。(定価購入の場合)
👇グーバイクさんの検索リンクになります。
https://www.goobike.com/index.html?_ga=2.228935964.1020477933.1594561294-1700473822.1594561294
※グーバイクさんのリンクは許可を得て貼っております(アフィリエイトリンクではありません)14
X-ADV 中古情報
中古は2018~2021年モデルの走行距離5000㎞以内で総支払額104~133万ぐらいです。
現時点の最安値は2018年モデル、走行距離3246㎞で103.75万円(2021.6月 グーバイクさんでの検索情報です)
新車だと1,320,000円(税込)+αです。(2021年モデルを定価購入の場合)
👇グーバイクさんの検索リンクになります。
https://www.goobike.com/index.html?_ga=2.228935964.1020477933.1594561294-1700473822.1594561294
※グーバイクさんのリンクは許可を得て貼っております(アフィリエイトリンクではありません)
2021 ADV150 & X-ADV おすすめのカスタム
ADV150 & X-ADV カスタムパーツ
おすすめのカスタムパーツ(バイクカバー含む)は以上になります。汎用の商品もありますので、購入される場合は再度確認してくださいね。
ADV150 & X-ADV カスタムマフラー
おすすめカスタムマフラーは以上になります。購入される場合は再度確認してくださいね。
まとめ
ADV150とX-ADVはスタイル・機能性もふくめ、郊外へのツーリング・旅をメインに楽しみたいかたにはピッタリなバイクではないでしょうか。
アドベンチャーバイクの購入を考えているかたは、ぜひ選択肢に入れて検討してみてくださいね。
また新しいことがわかりましたら随時アップしていきます。質問や疑問がありましたらコメントしてください。