ヤマハ XSR700はMT-07をベースにした”ネオ・レトロスポーツ”モデルとして、2015年に欧州向けに登場し、2017年には日本国内でも販売開始されました。
レトロなスタイリングで、688cm³水冷直列2気筒エンジンを搭載したスポーティで力強い加速性を発揮する一方、市街地ではリラックス&カジュアルな走行を楽しめるあつかいやすさも持ち合わせています。
2020年国内現行モデルは、カラーやヘッドライトなどのマイナーチェンジを受けていますが、2022年モデルがEU排ガス規制適応の新たなエンジンの搭載や足まわりの変更をうけ、一足早く欧州より発表されました!
2022年 欧州 XSR700 カラーとスタイリング
Sunset Red
引用元:Yamaha Motor EU URL:https://www.yamaha-motor.eu/gb/en/#/
サンセットレッド
Power Black
パワーブラック
・2022年欧州モデルのXSR700のカラーは、2021年モデルカラーを継続し、サンセットレッド、パワーブラックの2色展開です。
・スタイリングは大きくは変わっていませんが、エンジンのセッティングが変更に伴い、エキゾーストパイプのヒートガード、マフラーサイレンサーの形状、シートの表皮、ホイールカラーの変更、ブレーキディスクがペタル形状から円形のフローティングディスクへと変わっています。
*2020年国内現行モデル
左からラジカルホワイト、マットグレーメタリック3
欧州モデルのパワーブラックの代わりにマットグレーメタリック3と、ラジカルホワイトの2色展開です。
2022年 欧州 XSR700 価格
価格:1,171,400円 (£7,702)[1£=\152で換算]
*2020年国内現行モデル 価格:916,300円(税込)
2022年 欧州 XSR700 スペック
国内現行モデルと比較してみました。
車種名 (型式) | XSR700 2022年モデル | XSR700 (2BL-RM22J) |
発売年月 | 2021. | 2020.5. |
仕様 | 海外 | 国内 |
全長×全幅×全高(mm) | 2,075 x 820 x 1,130 | 2,075 x 820 x 1,130 |
軸間距離(mm) | 1,405 | 1,405 |
最低地上高(mm) | 140 | 140 |
シ-ト高(mm) | 835 | 835 |
車両重量(kg) | 186 | 186 |
乗車定員(名) | 2 | 2 |
エンジン種類 | 水冷4ストローク DOHC4バルブ直列,2気筒 | 水冷4ストローク DOHC4バルブ直列,2気筒 |
総排気量(cm³) | 689 | 688 |
ボア X ストローク (mm) | 80.0 x 68.6 | 80.0 x 68.5 |
最高出力 | 55kW[74.8PS]/9,000rpm | 54kW[73PS]/9,000rpm |
最大トルク | 68N・m[6.9kgf・m]/6,500rpm | 68N・m[6.9kgf・m]/6,500rpm |
始動方式 | セルフ式 | セルフ式 |
点火装置形式 | フルトランジスタ式 | フルトランジスタ式 |
燃料タンク容量(L) | 14 | 13 |
変速機形式 | 常時噛合式6速リターン | 常時噛合式6速リターン |
タイヤ 前 | 120/70 ZR 17M/C(58V) (チューブレス) | 120/70R17M/C (58V) (チューブレス) |
タイヤ 後 | 180/55 ZR 17M/C(73V) (チューブレス) | 180/55R17M/C (73V) (チューブレス) |
ブレーキ形式 前 | Φ282mm油圧式ダブルディスク | 油圧式ダブルディスク |
ブレーキ形式 後 | Φ245mm油圧式シングルディスク | 油圧式シングルディスク |
フレーム形式 | ダイヤモンド | ダイヤモンド |
燃費 (WMTCモード値) | 23.2km/L | 23.9km/L |
燃費 (60km/h定地燃費値) | ? | 38.4km/L (2名乗車時) |
2022年 欧州 XSR700 気になる部分
フロントライトとテールランプ
・大型の丸目一眼のヘッドライトは、ポジションランプも備えたマルチリフレクタータイプ。リアフェンダーの上に位置したテールランプは、丸型のLEDテールライト、ブレーキライトを採用し、コンパクトながらも被視認性を確保しています。
ハンドルまわりとメーター
・ティアドロップミラーを装備した、アルミ製テーパーハンドルは幅広の740mm。座面の高さとハンドル位置のバランスが良く、アップライトでリラックスしたライポジが自然にとれます。
・コンパクトで丸型LCDメーターは、デジタルタコメーター、スピードメーター、ギアポジションメーター、エコモードインジケーター、温度計、水温計、燃料計、時計、ツイントリップなどを表示します。
フューエルタンクとシート、フレーム
・アルミ製のタンクユニットは時代を超越した美しいデザインで、表面のバフ掛けは職人の手作業でヤマハならではのこだわりを感じます。
・新たに2つのテクスチャーのレザーを使用した、ヴィンテージスタイルのシートユニットを採用。
・軽量で高張力・高剛性ダイヤモンドフレームは、スポーツ志向のジオメトリーを特徴としています。186kgの車重の軽さに貢献し、軽快で機敏なハンドリング性を実現します。サブフレームは、容易にカスタマイズが可能です。
タンクサイドカバー、ヘッドランプステー、ラジエターサイドカバー、フロントフェンダーステー、ハンドルなどアルミ製パーツの仕様により、軽さとともにヤマハスポーツのヘリテージモデルらしさが強調されています。
エンジン
・新たにEURO5排ガス規制に適合した689cc水冷直列2気筒・FIのコンパクトエンジンを搭載。ライダーのスロットル入力に応じてリニアなトルクを生む”クロスプレーン設計“で、270度クランクを備えています。
強力な高回転域での加速性と低~中回転域での力強いトルク性、優れたスロットルレスポンスを発揮する独自のパワー特性をもっています。
・ペアシリンダーは、クランクシャフトの中心よりもわずかに前方にシフトさせており、各ピストン・燃焼行程中の抗力が減少し、燃費効率が向上しています。
足まわり
・サスペンションは、Φ41mmの正立フロントフォーク、リンクタイプのモノクロスリアショック。5.1インチ(12.95cm)のサスペンショントラベルにより、路面接地感・コントロール性は良好です。
ショックはほぼ水平に配置されているので、シャーシがよりコンパクトで、リアスプリングはプリロード調整が可能です。
・足元のスペースが広いため、スロットル操作と車体の荷重移動が連動しやすく、マシンを操る実感と喜びをもたらしてくれます。
・ブレーキはABS標準装備で、従来モデルのペタルディスクから円形のローターディスクへと変更されています。フロントはΦ282mmデュアルディスクに4ピストンキャリパー、リアにはΦ245mmシングルディスクです。
・ホイールは10本スポーク鋳造アルミホイールで、従来モデルからホイールカラーは変更されています。タイヤは、本格的なトレッドパターンのピレリファントムタイヤを採用。
まとめ
XSR700は”レトロスタイル”でも、美しい佇まいといえる正統派のヴィンテージモデルです。同時に堅苦しさのない、スポーティでカジュアルな走りをもたらしてくれるところが大きな魅力です。
2022年モデルが、国内でも発表されることを期待して待ちましょう!
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