ホンダ欧州より「ST125 DAX」2023年モデルが正式発表され、日本では2022年3月19日、大阪モーターサイクルショーでお披露目となりました。
ホンダは2020年に”CT125 ハンターカブ”、2021年には”グロム”、”スーパーカブC125″と”モンキー125″の新型を続けて発表し、原付二種のラインナップが充実しています。
ここ数年、原付二種クラスでもAT小型限定の免許取得者が増加傾向もあり、初心者ライダーをはじめ、ベテランライダーの心もくすぐるリバイバルモデル「DAX125」の登場には、かなり注目が集まりそうです!
50年以上前(1969年)に初登場した”ダックス ホンダ ST50″から”DAX125″となり、ダックスはどんなバイクなのか、特長や魅力をお伝えします。
記事を書いている私はバイク歴20年ほど。乗り継いだバイクは9台になるそこそこのバイク乗りです。
※3分ほどで記事は読み終わります。
3分後にはDAX125のことがかなりわかるはずです。
ホンダ ダックスはどんなバイク?
「ダックス」は1969年に初登場し、その復刻版モデルが1995年に発売されたレジャーバイクです。
「ダックスフンド」のような愛らしいフォルムが特徴的で、カブ系の49cc空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載した3速ミッションバイク。
「ダックス」の歴史を簡単にお伝えしますが、興味のないかたは飛ばしてくださいね。
1969年と1995年のダックス を比較してみました。
1969年 ダックス ホンダ ST50 初期型
ダウンフェンダーとダウンマフラーがマウントされています。
1969年 ダックス ホンダ ST50 EXPORT 海外輸出モデル
ハイマウントのショートフェンダーとアップマフラーを装備。
1995年モデル ホンダ ダックス 国内モデル
メッキ仕様のダウンフロントフェンダーとハイマウントのアップマフラー
引用先: Honda Co. URL https://www.honda.co.jp/hondafan/meisha/
1969年モデルから1995年モデルの間は、以下のモデルが追加・マイナーチェンジを受けて発売されていました。
・1971年モデル DAX HONDA ST50-IV
・1972年モデル DAX HONDA 50SPORT-II
・1976年モデル DAX HONDA ST50-VI, ST50-VII
・1978年モデル DAX HONDA ST50-VI 仕様変更
・1978年モデル DAX HONDA ST50-VII 仕様変更
・1979年モデル DAX HONDA ST50-C
・1979年モデル DAX HONDA ST50-M
1969年に初登場したダックスの特長は?
・ST50(49cc・原動機付自転車)とST70(72㏄・2人乗り原付二種)が設定。
・フォルムは小柄で低重心、ホイールベースが長く胴長短足のダックスフンドを連想させることから、「ホンダ ダックス」のモデル名。
・スーパーカブをベースに、前傾80°空冷4ストロークSOHC単気筒エンジン・3速自動遠心クラッチ搭載。
・折りたたみ式ハンドルとステップ・横にしても洩れないガソリンタンク・着脱可能なフロント部分を特長とし、乗用車のトランクにも入るコンパクトサイズ。
「車載が可能なレジャーバイク」をコンセプトとし、モンキーと同じく、コンパクトで愛らしいフォルムは人気でした!
2023 ダックス125 カラー|スタイリング
パールネビュラレッド
引用元: Honda The Power of Dreams URL https://www.honda.co.jp/pod/?from=navi_header
パールカデットグレー
“ダックス”らしい、胴長の愛らしいスタイリングは引き継がれています。
フレームワークとアップマフラーが目を引きますね!
車体左側エアクリーナーボックスのカバーにST125のロゴ、右側マフラー上のロゴマークもポイント。
ダックスらしい個性と可愛らしさが光ります。
2023 ダックス125 発売日と価格
発売日:2022年9月22日
価格:440,000円(税込)
年間販売計画台数:8,000台
7月21日発売予定でしたが、コロナの影響により延期となりました。
年間の販売台数が8,000台!
購入を考えている人は、早めにアクセスしたほうが良さそうですね。
2023 ダックス125 スペック
2021年国内モデルのグロム、モンキー125と比較してみました。
車種名(型式) | DAX 125 (8BJ-JB04) | グロム | モンキー125 |
発売年月 | 2022.9. | 2021.3. | 2021.9. |
仕様 | 欧州 | 国内 | 国内 |
全長×全幅×全高(mm) | 1,760x760x1,020 | 1,760x720x1,015 | 1,710x755x1,030 |
軸間距離(mm) | 1,200 | 1,200 | 1,145 |
最低地上高(mm) | 180 | 180 | 175 |
シ-ト高(mm) | 775 | 761 | 776 |
車両重量(kg) | 107 | 102 | 104 |
エンジン型式・種類 | 空冷4ストローク OHC単気筒 | 空冷4ストローク OHC単気筒 | 空冷4ストローク OHC単気筒 |
総排気量(cm³) | 123 | 123 | 124 |
ボア x ストローク(mm) | 50.0×63.1 | 50.0×63.1 | 50.0×63.1 |
最高出力 | 6.9kw[9.4ps]/7,000rpm | 7.4kW[10PS]/7,250rpm | 6.9kw[9.4ps]/6,750rpm |
最大トルク | 11N・m[1.1kgf・m] /5,000rpm | 11N・m[1.1kgf・m] /5,500rpm | 11N・m[1.1kgf・m] /5,500rpm |
燃料タンク容量(L) | 3.8 | 6.0 | 5.6 |
変速機形式 | 変速機4段ロータリー | 常時噛合式5段リターン | 常時噛合式5段リターン |
タイヤ 前 | 120/70-12M/C 51L | 120/70-12 51L | 120/80-12 65J |
タイヤ 後 | 130/70-12M/C 56L | 130/70-12 56L | 130/80-12 69J |
ブレーキ形式 前 | Φ200mm油圧式ディスク (ABS)+2ポットキャリパー | 油圧式ディスク | 油圧式ディスク(ABS) |
ブレーキ形式 後 | Φ190mm油圧式ディスク +1ポットキャリパー | 油圧式ディスク | 油圧式ディスク |
フレーム形式 | プレス バックボーン | バックボーン | バックボーン |
燃費 (WMTCモード値) | 65.7 km/L | 68.5km/h | 70.0km/L |
燃費 (60km/h定地燃費値) | 55.0km/L (2名乗車時) | 63.5km/h (2名乗車時) | 70.5km/L (2名乗車時) |
ダックス125(中央)(2023年欧州モデル)と
グロム(左)(2021年国内モデル)、モンキー125(右)(2021年国内モデル)との比較
ダックスは、グロムやモンキーに比べてタンク容量は小さいですが、トルク・パワーは引けをとらず、足回りはグロムとほぼ同様です。
4速自動遠心クラッチシステムが大きな特長で、左足シフトでクラッチは不要です!
ダックス125 気になるポイント
フロントライトとテールランプ
引用元: Honda The Power of Dreams URL https://www.honda.co.jp/motor/?from=navi_header
✔ホンダらしい丸目のヘッドライトはダックスにも採用され、テールランプとともにLED。
フロントインジケーターは、ポジションランプとしても機能。視認性・被視認性も確保されています。
メーター
引用元: Honda The Power of Dreams URL https://www.honda.co.jp/motor/?from=navi_header
✔メーターはモンキー125と同様、円形のネガティブLCD機器ディスプレイ。
シートとライディングポジション
引用元 Honda EU URL: https://www.honda.co.uk/
✔幅のあるシートは前後に長く自由度があり、タンデム走行でもゆとりがあります。
✔775mmのシート高で足つきも良好。アップハンドルで、腰かけるようなライポジなためリラックス走行を楽しめます。
エンジンとマフラー
引用元: Honda The Power of Dreams URL https://www.honda.co.jp/motor/?from=navi_header
✔フレームは、プレス加工されたスチール製のバックボーンフレーム。
✔グロムやモンキー125と同様、ボアxストロークは50.0 x 63.1mm。ロングストロークの空冷単気筒エンジンはユーロ5排出ガス規制に適合しています。
✔低・中速トルクの強さと燃費が良好。街中でのデイリーユースはもちろん、週末のプチツーリングも十分に楽しめそうです。
欧州モデルは、90km/h巡行を可能としています。
✔4速ロータリー式の自動遠心クラッチがポイント。フットレバーによるギアチェンジは、AT小型限定免許を持っている人も乗れるのが魅力です。
✔マフラーはCT125ハンターカブに似ていますが、オフロードを意識したDAXオリジナルのアップマフラーです。
足まわり
引用元: Honda The Power of Dreams URL https://www.honda.co.jp/motor/?from=navi_header
✔サスペンションはΦ31mm倒立フロントフォーク、リアにはツインショックを備え、さまざまな路面での接地感・快適な乗り心地を提供します。
✔ブラックアウトされた12インチの5本スポークホイール、グロムと同様にフロントに120mm幅、リアに130mm幅の12インチのファットタイヤを装備。
✔フロントブレーキは1チャンネルのABSとΦ220mm油圧ディスク、リアはΦ190mmの油圧ディスクを装備し、制動性も十分に確保しています。
ダックス125 燃費
ホンダダックス125の燃費は、多くの要因に依存するため、具体的な数値は異なります。
一般的なガソリンエンジンのバイクとして、通常の走行条件において、ホンダダックス125の燃費はおおよそ 40 km/L から 50 km/L の範囲になります。
ただし、燃費は次の要因に影響を受けることがあります。
1.運転スタイル: 急加速や高速走行など、運転スタイルによって燃費が変化します。
2.地形: 市街地や山岳地域での走行は燃費に影響を与えることがあります。
3.積載量: バイクに乗せる荷物や旅行者の重量が燃費に影響を与えることがあります。
4.エンジンの調整: メンテナンス、エンジン調整、タイヤの適切な空気圧など、バイクの状態が燃費に影響します。
ダックス125中古
中古は2020~2023年モデルの走行距離10000㎞以内で総支払額40~60万ぐらいです。
現時点の最安値は2022年モデル、走行距離4100Kmで39万円(2023.10月 グーバイクさんでの検索情報です)
👇グーバイクさんの検索リンクになります。
https://www.goobike.com/index.html?_ga=2.228935964.1020477933.1594561294-1700473822.1594561294
※グーバイクさんのリンクは許可を得て貼っております。
ダックス125 カスタム
ダックス125 まとめ
ホンダの原付二種クラスに新たに加わるダックス125、モダンレトロのスタイリングはとても魅力的です。
2022年注目のバイクとなるのは間違いないでしょう!
また新しいことがわかりましたら随時アップしていきます。質問や疑問がありましたらコメントしてください。